「川の再生交流会 2021」資料集について
    埼玉県では、毎年「川の再生交流会」浦和で実施しています。「忍川の自然に親しむ会」は、これに毎年参加していましたが、本年は、新型コロナの関係で、この会を開くことができなくなりました。そこで、これまで参加していた各グループから活動報告を文章にして頂き  「川の再生交流会 2021」資料集をまとめ発行しました。「忍川の自然に親しむ会」で寄稿した活動報告をここに掲げます。

 また、「川の再生交流会 2021」資料については、このホームページの「研究レポート」の末尾に登録しましたので、参照してください。

 

タイトル

私達が志す忍川の自然に親しむ活動

団体名

忍川の自然に親しむ会

1 経 緯

本会は 2013 年以来、忍川・さきたま調節池の自然環境の調査・研究を通じて、「市民が水に親しみを持ち、自然環境を大切にできること」を目標として活動してきた。川の自然環境の特徴を調べ、現状の課題を探っている。「埼玉県川の国応援団」に登録、川の環境美化23 回の清掃活動・生物生息調査等)を進めている。

さらに、他の忍川美化活動団体、自然保護団体、行政との協力活動等を実施している。

  内容

  目標

@  忍川の研究は、2013 年から開始したが、今は忍川の調査地点について更に研究を深めることで、自然環境の特徴を知り川の置かれた課題を探ること

A  本会は忍川・さきたま調節池の調査・研究を通じて会員相互の親睦を図る

B  活動のベースとして「市民が水に親しみを持ち、自然環境を大切にできる」という視点を重視する

C  調査の柱

(a) 研究と活動(川の国応援団、生物調査や美化活動

(b) 吾妻橋行田警察署西側)〜下流 300m 付近までの清掃と生き物調査

(c) 谷故橋コロラド喫茶店北側)〜上流 150m、下流 300m 付近までの清掃と生き物調査

(d) 他の忍川美化活動団体、自然保護団体、行政との協力活動

(e) 忍川等表示看板の工夫と提言

(f) 会員の知識を深め、親睦を図るためにハイキングや見学会、親睦会などの実施

(g) 本会は「行田市森づくり環境再生実行委員会」のメンバーとしても活動する

  忍川とその源流

@  荒川・六堰(水の取り入れ口

 

 

    

  忍川の自然

(a) 昆虫     近には虫類多く観察される、懐しいものでは次ものいる。

ハグロンボ     ・オニヤンマ     ・アメン

(b) 魚介類   の生物観察れたが、水質がくなので食用には適ない。

コイ   ・ギブナ   ・モツゴ   タモ     ナマズ

トウヨノボリ     アメリザリ     ・スジ

ミシシピアミミ     ヌマ 

 

 

  

(c) 忍川・旧忍川で観察される鳥類


(d) 特徴のある絶滅危惧種植物

命名地の北見市でも失われたキタミソウが行田の星川で発見された。1 o程の小さな白い花が咲く。

絶滅危惧第U類(VU)に分類される。

キタミソウ(中心に星形の小花)

  これからの忍川・旧忍川への提言

(1)ごみの無いきれいな環境を維持する

(2)忍川の生物調査を継続して、環境省「川の生物調査」を進め機会をつくり発表する

(3)川の特徴を表現した看板、水辺案内板、呼びかけ看板の設置または広報紙の利用

(4)さらに川の水質改善に向けて取り組む

@  水源からの取水量を増やす

A  油等の食後廃棄物は紙や吸着剤に吸わせ、可燃ごみにする又は油の再資源化に提供する

  今後の取り組み

個々の取組は小さいが積み重ねることで、豊かな自然環境を保ち生物多様性社会をつくる